投資に興味を持ち始めると、色々な記事が目に付きますよね。私も日々、投資や経済関係のニュースを追いかけています。
しかし、記事を読むうえで気を付けたいのは、基本線、あるいは王道は変わらないということです。
トウシルの記事(動画)へのリンクを貼っておきます。
この記事については、私はこう判断します。
短期的な視点の記事です。我々長期投資家は、このような意見に惑わされずに全世界株に投資しましょう。
なぜこの記事の意見を否定するのか
当該記事の筆者の主張は、おおざっぱには下記の通りまとめられます。
弱気相場入りした中国が全世界株の足を引っ張っており、対してS&P500は今後の展望も含めてその元気の良さから有望である
しかしこの記事の筆者は、2000年代にこれからの新興市場としてBRICSが散々持てはやされていたのを忘れてしまったのでしょうか。
今やBRICSという言葉は経済面の見出しを彩ることもなく、新NISA開始に合わせて参入した投資家はBRICSなんて知らない可能性すらあります。
一翼を担ったロシアなぞは新興国からも除外されています。 また2000年代当時のアメリカは低迷しており、アメリカに集中投資していたら、今風に言えば情弱と言われたのではないでしょうか。
過去の経験から我々が学ぶべきこと
この事実から我々が学ぶべきことは、今後数十年単位でどのエリアが優れているかは予測不能である、という厳然たる事実です。
2010年代からはアメリカがその隆盛を(現在進行形で)誇っていますが、今後20~30年に渡って低迷する可能性を否定しきれるものではありません。
バブル期の後に30年にも及ぶ失われた時間を経験している我々が、真っ先に考慮すべきことです。
予測に基づいて集中投資をしたいのなら止めはしませんが、基本、そして王道である長期・分散・低コストを忘れないようにしましょう。