一見、信託報酬がすごく安く見えるTracersですが、全くお勧めできるものではありません。
なぜTracersはお勧めできないのか
それは、Tracers全世界株の信託報酬には、”ファンド構成の際に参照する指数”のライセンス料が算入されていないからです。
つまりTracersはeMAXIS Slim等と同じ土俵で戦っていません。
指数のライセンス料は、信託報酬内に算入しなければいけないという決まりがあるわけではないので、算入しないという選択自体はありだと思います。
しかし、一般的な投資信託では信託報酬内に算入されているもの(算入していないファンドがないわけではありません)です。
そのうえ、ほぼ1点に決まっている差別化ポイントにおいて、競争相手に優っていると見せかけるやり方(一見しただけではわからない)は、我々ユーザーに対して非常に不誠実だと感じます。
ユーザーとしては、こういう不誠実な商品を選ばないのが吉と言えるでしょう。