先日紹介した澤上さんの記事をあらためて読み直してみましたが、酷いですね。
【ブームに警鐘】「さわかみ投信」創業者・澤上篤人さんが「いまは新NISAを始めるタイミングとして最悪」と語る真意
記事の中でインデックスファンドについて言及し、
34年前にインデックスファンドを買っていて、今日までうろたえることなく持ち続けることができた人がどれだけいるでしょうか
https://www.moneypost.jp/1129716/2/
と仰られていますが、日本の投資環境が充実してきたのはここ最近の話です。
さわかみファンドの末路また澤上さんが何か言ってます。...
事実を確認してポジショントークを見破ろう
例えばeMAXISシリーズのSlimではない方の先進国株式ファンドですら、設定されたのは2009年10月と15年前。
このeMAXIS 先進国株式ファンドの信託報酬0.66%は、当時の最安クラスでした。
日本の投資環境が整ってきたのは、このeMAXISシリーズ登場前後のことです。
2024年現在最安のeMAXIS Slimシリーズが世に登場するまでは、さらに7,8年の歳月を待たなければなりません。
確か私の記憶では、先陣を切ったのはSMT グローバル株式インデックス(旧STAM グローバル株式インデックス)で、2008年1月設定です。
それまではインデックスファンドと言えど、1.0%を少し切るくらいの信託報酬の投資信託しかなかったのが、日本の投資環境の実情だったのです。
このように、長らく投資界隈に居て、34年前に資産形成に適したインデックスファンドが無かったことを百も承知でこのような発言をしている人を、果たして信用できるでしょうか。
かつては日本の投資環境の改善に寄与した人が、見苦しい姿をさらしていることに悲しみを覚えます。
しかし我々は、そんなこととは関係なく、ポジショントークに躍らされてはいけないのです。