大前提として、生活防衛資金を確保したうえで、余剰資金で始めましょう。質問への回答としては、月2万円程度の少額でスタートして段階的に積み立て額を上げる方法を提案します。
投資の資金
生活防衛資金を貯める
生活防衛資金とは、何か突発的な、予想外の事態に陥った時に最低限の生活を維持するための資金です。
例えば、会社が倒産するとか、病気になってしまいすぐに復職出来なくなるなどの原因により、収入が激減する、もしくは途絶えるなどの場合に備えるものです。
具体的に生活防衛資金をいくらにするかは諸説ありますが、生活費の3~6ヶ月分がよく言われる目安です。
余剰資金を確保する
余剰資金とは、何にも使う予定のないお金のことです。
言うまでもなく、投資はリスクが付きまといます。
投資したお金が暴落によって半分まで目減りしてしまう、などといったことは普通に起こり得ます。
最近では2020年にコロナショックがありましたね。
コロナショックは暴落相場の歴史の中ではまだまだ軽微なものですが、このような事態に陥った時、例えば結婚資金用に増やそうとしていたお金が半分になってしまったらどうでしょうか。
あなたは冷静ではいられなくなり、狼狽売りに走ってしまうかも知れません。
人生に大きな影響を与えるような大切なお金をリスクに晒すわけには行かないのです。
積み立て投資の継続プラン
では生活防衛資金を貯め、余剰資金を確保したうえで、どれくらいの金額から始めるのがよいか。
積み立て投資を継続する
冒頭に書いた通り、少額でスタートして段階的に積み立て額を上げていき、約20年で新NISAつみたて投資枠の大部分を埋める方法はどうでしょうか。
例えばこうです。最初は月々2万円から始め、5年間継続します。6年目から5万円に積み立て額を上げ、また5年間継続します。
11年目から10万円に上げてさらに10年間継続します。
これで20年後には1620万円を積み立てていることになり、新NISA投資枠1800万円の90%を埋めることになります。
何よりも重要なリスク耐性
言うまでもありませんが、まるっきりこの通りにする必要はありません。
少額から始める
要は少額で始めて自分のリスク許容度を見極める期間を作り、慣れてきたら積み立て額を増額していくという方針です。
5年目から積み立て額を上げるのは、ある程度経験を積むことでリスク耐性が付いてくるからです。(まだ若いうちは投資に回せる余剰資金を確保しづらいということもあるでしょう)
もしも可能なら1年ごとに積み立て額を上げるのでもいいですし、下落局面になったらボーナス月設定や成長投資枠を活用して追加投資するのもありでしょう。
リスク許容度を見極める
逆にリスク許容度に合わなければ積み立て額を上げなくても構いません。
自分のリスク許容度の中で、長期に渡って継続することが最大の目的です。
ただ、やっていく内にわかると思いますが、継続していくと徐々にリスク耐性が付いてくるものです。
また多くの場合、年を経るごとに含み益が積み上がっていき、ちょっとやそっとの下落では含み損にならなくなります。そういった意味でもリスク耐性は上がっていきます。
以上、どれくらいの金額から投資を始めるべきかの一例を示しました。ご参考まで。