株式投資

長期投資においては、効率よりも優先するものがある、という話

私は株式インデックスファンドの積み立て投資をお勧めしていますが、効率という点においては一括投資の方が優れています。

これは様々な研究結果によって科学的に立証されている事実です。

しかし、それでも私は積み立て投資をお勧めします。

非効率な積み立て投資をお勧めする理由

効率的な一括投資よりも、積み立て投資をお勧めする理由、それは頭ではわかっていても、精神的に耐えられるかどうかは別だからです。

まだ余剰資金があるということが握力を高める

新NISAが始まって以来、株式市場の好調が続いていますが、暴落と行かないまでも下落相場が続く、そんな市場環境の時に、取得価額を低減できる余裕資金があるのとないのとでは大違いなのです。

急激に、あるいはじわじわと下落する株価に対して、ただ手をこまねいて見ているしかない、そんな状況をあなたは耐えられますか?

数々の先輩投資家が、市場からの退場を余儀なくされてきました。

市場から振り落とされそうな時、追加投資によって取得価額を低減できる、ということが握力を高める一助になるのです。

含み損の額がそこまで大きくないということが握力を高める

投資を始めたばかり、あるいはまだそれほど経験を積んだわけではない投資家にとって、下落相場での含み損の額が大きいほど狼狽してしまうものです。

1,000万円一括で投入した後に暴落に見舞われて、一気に半分にまで資産が減ってしまった状態を想像してみてください。

あなたは心穏やかに日々を過ごせるはずがありません。

しかし、月々10万円でも積み立てなら、暴落が来ても含み損は大きくはないはず。

ある程度年月をかければ投資額が積みあがっていき、1,000万円近くに到達もするでしょう。

でもその頃には何度か小さな下落相場を経験し、10年に1度クラスの暴落が来ても、ある程度のリスク耐性は付いているはずです。

最も大切なことは、長期間市場にとどまり続けること

当ブログで何度も書いていますが、我々庶民が行う投資において最も大切なことは、長期間市場にとどまり続けることです。

そのためには例え非効率であっても、一括ではなく、積み立て投資の方が精神的に耐えられる可能性が高いのです。

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